Skip to main content

PDCを使用したアプリケーションパフォーマンスの分析

補足: このコンテンツでは、モジュールチャレンジで取り上げていない手順について説明します。 認定試験には、これらのタスクに関する問題が含まれる場合があります。

Pega Predictive Diagnostic Cloud™(PDC)は、Pega Cloud®で動作するSaaS(Software as a Service)ツールです。 すべてのアクティブなPega Platform™アプリケーションからリアルタイムのパフォーマンスおよび健全性の指標をアクティブに収集、監視、分析します。

Pega Platformは、分析に必要なクリップボードパラメーターデータのみを使用し、既知の安全なコンテンツをPDCに送信します。 監視対象となるPegaの実装へのパフォーマンスの影響を最小限にするため、データは非同期で送信されます。 個人を特定できる情報を含むデータ(例:ケースデータ)は、プライバシーの観点から送信されず、PDCが監視対象となるアプリケーションからの情報を要求することもありません。

Pega PlatformはPDCのために以下のデータを収集します。

  • アラート – アラートのタイプ、およびインタラクションで発生した事象に関するメタデータを特定します。
  • パラメーターページ – 現在のパラメーターページのパラメーターについて、監視対象のアプリケーションで実行される関数についての重要なコンテキスト情報などについて説明します。 残りのパラメーターはすべてフィルタリングされて除外されます。
  • データベースアラート – ビジネスデータ値を除いたデータベースクエリーの詳細情報が含まれます。
  • 例外 – アラート用に送信されたフィールドのサブセットであるコンテキストデータが含まれています。
  • パフォーマンス統計 – 平均応答時間とユニークユーザー数の統計が含まれます。 PDCはこれらの統計情報を基に、監視対象アプリケーションの全体的なパフォーマンスやパフォーマンスの傾向を把握します。
  • データベースインデックス – データベースのインデックス情報が含まれます。 PDCは、データベースのインデックス情報を利用して、クエリーのパフォーマンスを向上させるための推奨事項を生成します。

PDCダッシュボード

PDCはPega Platformアプリケーションから生成されたデータを分析および集約し、トレンドダッシュボードを作成します。 トレンドダッシュボードでは、毎日の平均レスポンス使用量、インタラクションボリューム、ユーザーセッション数などが図表で表示されます。 トレンドグラフでデータを表示することで、経時的な動きを表し、問題の監視、切り分け、特定、予測に役立てることができます。 システムパフォーマンスやビジネスロジックの潜在的な問題を予測し、修正案を提示することで、ビジネスのステークホルダーやIT管理者が予防的なアクションを取れるよう促します。

Overview of PDC

PDCを使用して、オンプレミスおよびクラウドベースの複数のPega Platformアプリケーションを監視できます。 Pega Cloud上で動作するシステムには、すでにPDCが統合されています。 Pega Cloudが示すURLからPDCにアクセスできます。

補足: PDCへのアクセスや使用の詳細については、「Logging in to Pega Predictive Diagnostic Cloud」を参照してください。

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。

Pega Predictive Diagnostic Cloudによる問題の特定と調査

Pega Predictive Diagnostic Cloud(PDC)は、システムのパフォーマンスを改善するために対応が必要な領域を特定するために役立ちます。 「改善プラン」を使用して、モニタリング対象システムのパフォーマンスに影響を与える問題の概要を確認してください。 また、「イベントビューアー」を使用して、詳細な調査を行ってください。

次の記事では、システムにおける問題を特定するための一般的なユースケースを説明しています。

Pega Predictive Diagnostic Cloudを使用したシステム内の問題の解決

Pega Predictive Diagnostic Cloud(PDC)問題解決ツールを使用して、一般的なパフォーマンス問題を解決し、根本原因を特定します。 イベントビューアーを使用すると、システム内のすべてのノードから診断データにアクセスできます。

パフォーマンスや安定性の問題の解決を開始するにあたり、次のアクションを検討します。

  • 改善プランで、ケースを開き、推奨される次のステップを実行します。
  • イベントビューアーで、過去14日間のログデータを確認し、その期間に発生した問題を分析します。

たとえば、システムがいつ故障したか知っている場合、そのときに発生したアラートや例外処理を検証できます。 それらのイベントを分析することで、選択されたシステムの故障を引き起こした問題を判断できます。

  • 問題の根本原因を迅速に特定するため、カスタマイズ可能なフィルターを使用して診断データを整理します。

たとえば、パフォーマンスの低下の潜在的な原因を単一のユーザー、ノード、またはアプリケーションに絞り込みます。

PDCのイベントタイプの詳細については、「Cases in Pega Predictive Diagnostic Cloud」を参照してください。

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。

Pega Predictive Diagnostic Cloudでの通知

Pega Predictive Diagnostic Cloud(PDC)はシステムのさまざまな測定データをメッセージとして提供し、発生する可能性のある問題への対応を支援します。 このメッセージ(通知)を受け取ることで、すぐにシステムでの重要な問題に対応したり、潜在的な安定性の問題への対策を行ったりすることができます。

関連性があり、役立つ測定データのみを受信するため、定期的に受け取る必要があるデータと特定の問題のトラブルシューティングを行う時にだけ役立つ情報を判断します。 最も役立つ通知の種類と頻度はユーザーロールにより異なります。

通知は重要かつ即時の対応や追加のアクションが必要なイベントに対してのみ提供されます。

PDCは以下の種類の通知をサポートしています。
デイリーダイジェスト通知
定期的に送信される、PDCがシステム内で検出した問題のまとめです。 これは、「TOP 5 Web events」や「Improvement Plan TOP 5 Overall issues」など、特定のカテゴリーに焦点を当てた通知です。 デイリーダイジェストの通知の受信頻度は、毎日から週1回までPDCで設定することができます。 この種類の通知は、マネージャーロールがシステムの健全性の全般的な概要を把握する上で最も役立ちます。
イベントベース通知
特定の時間内に同じイベントが一定数発生した時に送信されるメッセージです。 イベントのしきい値と各通知の時間間隔を設定できます。 この種類の通知は、運用チームメンバーが安定性やパフォーマンスの問題に迅速に対応するために最も役立ちます。

PDCがモニタリングする各システムについて、個別の通知を作成する必要があります。

注:PDCは、メールサーバーが永久に利用不可として拒否したメールアドレスの通知をミュートします。 これらの通知は削除できます。

デイリーダイジェスト通知の選択

システムガバナンスの一環として、購読者には次のスケジュールされたダイジェストが届き、モニタリング対象システムのステータスについての最新情報が提供されます。
ケースサマリー
選択したシステムのPDCでアクティブなケースについてのサマリー。 アクティブとみなされるためには、ケースで7日間のうちに少なくとも1回のアラートが必要です。 データは、毎日、グリニッジ標準時(GMT)の午前0時00分に収集されます。 このレポートには、7日間のアクティブなケース、過去24時間に作成された新しいケース、未割り当てケースの数が含まれています。
新しいケースの詳細については、「New items daily report」を参照してください。
CDHの使用に関するサマリー
Pega Customer Decision Hub™の使用に関する指標のサマリー(月の始めから現在まで、当日、合計使用量、および使用データにおける傾向に関する情報を含む)。
イベントサマリー
選択したシステムで24時間の間に発生したイベントのサマリー。
改善プラントップ5:バックグラウンド
選択したシステムの各カテゴリー(データベース、コネクター、全般的なパフォーマンス、安定性、ランタイムガードレール、カスタムケース、意思決定)のそれぞれについて、バックグラウンド処理に影響を与える最も緊急性の高い問題上位5件に関するレポート。 このレポートには、システムがバックグラウンドワークを処理するためにかかった時間と、前週の処理時間を今週の処理時間と比較した場合の割合が表示されます。
改善プラントップ5:全体
選択したシステムの改善プラン全体(選択したシステムの各カテゴリーについての最も緊急性の高い問題の上位5つまでを含む)。 このレポートには、システムがウェブ、サービス、およびバックグラウンドワークを処理するためにかかった時間と、前週の処理時間を今週の処理時間と比較した場合の割合が表示されます。
改善プラントップ5:サービス
選択したシステムの各カテゴリーについて、サービスに影響を及ぼす最も緊急性の高い問題の上位5つまでのレポート。 このレポートには、システムがサービスリクエストを処理するためにかかった時間と、前週の処理時間を今週の処理時間と比較した場合の割合が表示されます。
改善プラントップ5:ウェブ
選択したシステムの各カテゴリーについて、ウェブに影響を及ぼす最も緊急性の高い問題の上位5つまでのレポート。 このレポートには、システムがウェブリクエストを処理するためにかかった時間と、前週の処理時間を今週の処理時間と比較した場合の割合が表示されます。
本日の新規アイテム
過去24時間に生じた新しい問題のリスト。

イベントベース通知の選択

注:PDCが通知を送信できるすべてのイベントを表示するには、「List of events and notifications in Pega Predictive Diagnostic Cloud」を参照してください。

各通知は、応答しないコンポーネント、時間のしきい値の超過、リソースの減少など、システムの問題に関する情報を提供します。 PDCは、数十万件のイベントを検出可能ですが、私たちはそれぞれのイベントに個別に対応することはできません。 そのため、自分のシステムに最も関係性のあるイベントに関する通知のみを購読します。 各アプリケーションはさまざまなコンポーネントをさまざまな方法で使用するため、通知は手動で選択します。

ベストプラクティスとして、次の通知の種類を確認してください。
  • 緊急のイベントは即時の対応が必要です。 システムに適用される緊急のイベントをサブスクライブします。 緊急のイベントのリストを確認するには、「urgent」と入力して、PDCのイベントと通知のリスト「PDC notification」列をフィルタリングします。
  • システムの安定性に影響する可能性があるイベントに重点を置きます。 これらのイベントは安定性カテゴリーにあります。
  • オンプレミスまたはクライアントマネージドクラウドでPega Platform™を展開する場合は、IT管理チームが管理するリソースの管理に役立つインフラストラクチャイベントのリストを確認してください。 これらのイベントは「infrastructure」としてマークされます。 これらの通知は、Pega Cloud®には適用されません。
  • その他の通知を確認し、自分のシステムに最も関連性のある種類を購読。

PDCをしばらく使用した後で、自分のシステムやアプリケーションに最も関連性のあるイベントの情報を受け取れるように、購読内容を修正することが可能です。

購読中、オペレーターは各通知に対して複数のアカウントを追加することが可能です。

デフォルトでは、PDCはメールで通知を送信します。 ただし、個別の通知をSMSや通知APIを使用して、またはServiceNow宛てに送信するように設定することもできます。

通知の設定の詳細については、「Managing notifications in Pega Predictive Diagnostic Cloud」を参照してください。

通知API

PDCの通知API機能を使用して、通知の受信方法をさらにカスタマイズすることができます。 通知APIを使用すると、システムはAPIから直接通知を受け取ることができます。

システムを通知APIに接続するには、システムがOAuthプロトコルをサポートし、通知をエンドユーザーに伝達できる必要があります。 設定の間、PDCは次の認証データを生成します。
  • トークン認証のためのエンドポイントURL
  • クライアントID
  • クライアントシークレット
このデータを使用してAPIにアクセスします。 詳細については、「Subscribing to Pega Predictive Diagnostic Cloud notifications using a REST API」を参照してください。

受信する通知と調査対象のアラートを決定する

PDCは、安定性カテゴリーのアラートや、一度発生すると重大となる他のアラートに関する通知を提供します。 そのようなアラートに即時の対応が必要な場合、PDCは「#urgent」アラートを提供します。 PDCは、大部分の「データベース」「コネクター」「パフォーマンス」のカテゴリーのアラートなど、多数のアラートが発生した場合にのみ重大となるアラートの通知は提供しません。 ランタイムガードレール意思決定のカテゴリーのアラートは、推奨事項を提供し、ベストプラクティスの導入に役立ちます。 PDCはこれらのアラートについて通知しません。 その代わり、定期的にPDCにログインして、アプリケーションをモニタリングおよび改善します。

PDCは、250件以上のアラートを受信し、100件以上の通知を提供していますが、その一部についてはPDCが緊急と判断しています。 アプリケーションが使用するコンポーネントの「#urgent」アラートをサブスクライブし、ユーザーロールとシステムへの影響に基づいて、他にどのアラートが重要なのかを判断できます。 すべての通知を購読する代わりに、PDCを使用して、即時の対応を必要としないイベントを表示および分析できます。
注:Pega Cloudオペレーションは、Pega Cloudのインフラストラクチャアラートを管理します。 オンプレミスおよびクライアントマネージドクラウドシステムのインフラストラクチャアラートをサブスクライブできます。
PDCを使用してアラートを分析し、問題に優先順位を付けることができます。 PDCではアラートをケースに整理し、Improvement Planランディングページでは、ケースをカテゴリーに整理します。 アラートの重要性を理解するために、以下のPDCカテゴリーでケースを確認できます。
データベース
データベースのパフォーマンスの問題は、通常、大量に発生する場合に重要です。たとえば、PEGA0005アラートがPegaRULESデータベースへのクエリーが一貫して遅いことを示す場合などです。
コネクター
アプリケーションから外部システムへの接続に関する問題は、たとえば、多くのPEGA0020アラートが発生するなど、問題が多数発生する場合に重要です。これは、外部システムやデータベースの応答に常に多くの時間がかかることになるからです。
全般的なパフォーマンス
アプリケーション内のさまざまな内部コンポーネントの処理時間が遅いという問題は、たとえば、長時間のジョブスケジューラーアクティビティに対して多数のPEGA0118アラートが発生する場合など、問題が多数発生する場合に重要です。
安定性
安定性に関するアラートは、多数発生するときに重要となる場合がありますが、一度発生しただけでも緊急性が高い場合があります。 ミッションクリティカルなアプリケーションをデプロイするかどうかによって重要度が変わります。 このカテゴリーには、全体的なシステムの安定性に影響を及ぼすエラー、例外、ランタイムの問題が含まれています。 安定性の問題に関する通知をサブスクライブできます。
ランタイムガードレール
このアラートは推奨されます。 ガードレールアラートは、ベストプラクティスに違反する可能性がある場合の通知です。たとえば、アプリケーションが1つのステップで大量のアイテムを処理したり、大きすぎるアイテムを処理したりすることで、データページの使用が非効率的になっている場合に通知されます。
カスタムケース
PDCは、カスタムアラートのケースを作成できます。 カスタムアラートごとにイベント通知をサブスクライブできます。
意思決定
PDCを使用して、意思決定管理とPega Customer Decision Hub™アラートを調査します。

Slow Interactionsランディングページには、影響を受ける、すべてのアプリケーションのクライアント向けエンドポイントすべてのリストがあります。 このページには、PEGA0001PEGA0011PEGA0069のアラートに関連するすべてのケースが表示されます。 好みに合わせて、カスタマイズ可能なデータグリッドを設定できます。 パフォーマンスアラートは、通常、問題が1回だけではなく大量に発生する場合に重要です。 たとえば、PEGA0001アラートの一つひとつは重要ではないかもしれませんが、大量のPEGA0001メッセージが、大幅な速度低下を引き起こすサーバーの問題など、根本的な問題を示している場合があります。

詳細については、「List of events and notifications」を参照してください。

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。


このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。

If you are having problems with your training, please review the Pega Academy Support FAQs.

このコンテンツは役に立ちましたか?

改善できるところはありますか?

We'd prefer it if you saw us at our best.

Pega Academy has detected you are using a browser which may prevent you from experiencing the site as intended. To improve your experience, please update your browser.

Close Deprecation Notice