Pega Cloudを使用したアプリケーションデプロイメント
Pegaは、SaaS(Software as a Service)のトッププロバイダーです。 SaaSモデルでは、PegaのSaaSアプリケーションデプロイメント製品であるPega Cloud®を活用することで、ソフトウェアのスムーズな運用に必要なすべてのメンテナンスに費やす時間、コスト、労力を削減できます。
Pegaビジネスアーキテクトとして、さまざまなPega Cloud製品を検討し、再設計したワークフローと、サポートするアプリケーション開発およびデプロイメントプロセスが、クライアント組織が選択したアプリケーションのホスティングおよびメンテナンスシステムと最適に統合されるようにします。
このトピックでは、クラウドデプロイメント向けのPega製品を確認します。
Pega Cloudパッケージング
Pega Cloudは、インフラストラクチャ、運用サポート、クライアントライフサイクル管理を提供するサービスプラットフォームです。クラウド導入型ソリューションとしてPegaアプリケーションをサポートします。 Pega Cloudは柔軟性と拡張性に優れた最先端のセキュアなクラウドサービスを提供しており、製品化までの時間を短縮し、計画とコスト効率を改善し、組織のエンタープライズグレードのセキュリティを確保します。
すべてのPega Cloudパッケージには、以下の機能が含まれています。
- 3つの環境:
- 開発
- ステージング
- 本番環境
3つの環境はすべて、一貫性を保つため、Pega Platform™とすべてのPegaアプリケーションが含まれています。
- Pegaツール
- Pega Predictive Diagnostic Cloud(PDC)は、Pegaアプリケーションのパフォーマンスを厳密に監視します。
- Agile Studioは、スクラム開発フレームワークをサポートするDev Studio向けの組み込み型プロジェクト管理アプリケーションです。
- Deployment Managerは、アプリケーションデリバリーを簡素化するデプロイメントツールです。
責任モデル
Pega Cloudの設計原則の1つは、クライアントが、Pega Platformアプリケーション環境の特定の機能や特徴、およびPegaが維持するコントロールを管理することです。
クライアントは、通常、PegaアプリケーションのデプロイメントとPega Cloudに関連するタスクを実行する責任があります。 これらの責任には以下が含まれます。
- PDCとAdmin Studioを使用したアプリケーションのパフォーマンスとモニタリング。
- ビジネス情報や顧客データの保存、アクセス、抽出、アーカイブを含むデータベース管理。
- アプリケーションユーザーのIDとアクセス管理。
Pega Cloudを使用したアプリケーションのデプロイメントには、Pegaが担う責任があります。 責任には以下が含まれます。
- ソフトウェアのアップデートやパッチ、Pega Cloudの最新の機能やサービスなど、クライアントが利用するPega PlatformインフラストラクチャやPegaアプリケーションのサポートと更新。
- 使用上の問題、データベースの可用性とパフォーマンス、コンプライアンス、セキュリティのモニタリングなど、システムパフォーマンスのモニタリング。
- バックアップや復元を含むデータベースサポート。 Pegaはデータベース全体をサポートします。個別のデータベースレコードにはアクセスできません。
- 基盤となるデータセンターインフラストラクチャを提供するクラウドベンダーとのコミュニケーションの管理。 これらのクラウドサービスプロバイダーには、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、およびGoogle Cloud Platform(GCP)が含まれます。
Pega Cloud Choice
Pega Cloud Choiceでは、自社のビジネス要件に最適に対応するクラウドサービスを選択できます。 Pega Cloud Choicesは、以下のデプロイメントモデルで構成されています。
- Pega Cloud Services:Pega Cloud Servicesは、クライアントがPegaアプリケーションas-a-serviceをデプロイする機能を備えた、Pegaの完全に管理されたクラウドソリューションです。 Pegaは、AWSをインフラストラクチャサービスプロバイダーとして使用することで、24時間365日のグローバルおよび地域サポートモデル、継続的デプロイメントモデル、包括的な監査、厳格なセキュリティなど、Pegaアプリケーションのホスティング、管理、および監視を行うクラウドサービスを提供しています。 Pega Cloud Servicesを利用する組織は、PegaにPegaアプリケーションの実行を任せることで、価値の大幅な向上を実現できます。
- クライアントマネージドクラウド:Pegaクライアントマネージドクラウドサービスでは、クライアントは選択したプライベートクラウドサービスまたはパブリッククラウドサービスを使用して、独自のクラウド環境にPegaアプリケーションをデプロイできます。 このモデルは、オンプレミスでのアプリケーションデプロイメントに似ています。Pegaはプラットフォームサポートのみを提供し、それ以外はすべてクライアントが責任を負います。 クライアントマネージドクラウドは、複雑な作業負荷の管理が生じているクライアント、AWSの使用によって利益相反に該当する可能性のあるクライアント(小売サービス業者など)、非常に特殊なインフラストラクチャやデータ要件を持つクライアントに最適です。
- 行政向けPega Cloud:行政向けPega Cloudは、FedRAMPの低位または中位の権限、あるいは国防総省の影響レベル2の認証を必要とするクライアントに対応します。
Pega Cloud Choice Guaranteeプログラムを通じて、Pegaはクライアントが選択したクラウドデプロイメントモデルを問わずサポートを提供します。 このプログラムは、Pegaアプリケーションを実行するクライアントに対して24時間365日のグローバルサポートを提供しており、サポート対象のクラウド環境間での移行に対するペナルティはありません。
クライアント組織は、PegaアプリケーションをデプロイするためにPegaのクラウドサービスを使用する必要はありません。 デベロッパーは独自のオンプレミスインフラストラクチャアプリケーションを使用してPegaアプリケーションをデプロイできますが、このセットアップのメンテナンスに対する責任の大部分はクライアントが負うことになります。
ビジネスアーキテクトとして、クライアント組織がアプリケーションをデプロイする際の選択に注意してください。選択内容によって、プロジェクトライフサイクル全体を通じて、特にアプリケーションのセキュリティ、デプロイメント、継続的な管理業務において、ビジネスチームとITプロジェクトチームとの会話に影響を与える可能性があります。
以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。