Tracerツールを使って特定のイベントをトレースして、アプリケーションの品質を維持し、問題をすみやかに特定できます。 出力に含めたい情報を定義すると、Tracerの結果を目的に応じて分析できます。
たとえば、Tracerが処理を一時停止するタイミングや、出力に表示するイベントの数を指定できます。-
Dev Studioのフッターで、「Tracer」アイコンをクリックします。
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「Tracer」ツールバーで、「Settings」をクリックします。
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「Tracer Settings」ウィンドウの「Events to trace」セクションで、以下のようにして、Tracerの出力に含めるイベントのチェックボックスをオンにします。
- イベントの開始時点をトレースするには、「Start」列のチェックボックスをオンにします。
- イベントの終了時点をトレースするには、「End」列のチェックボックスをオンにします。
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「Break conditions」セクションで、以下のように、Tracerが処理を一時停止する条件を選択します。
- 最初のJava例外で処理を一時停止するには、「Exception」を選択します。
- pxMethodStatusプロパティ値がFailステータスでステップが終了する場合に処理を一時停止するには、「Fail Status」を選択します。
- pxMethodStatusプロパティ値がWarnステータスでステップが終了する場合に処理を一時停止するには、「Warn Status」を選択します。
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「General options」セクションで、以下のように、特定の条件における出力の量を決定するオプションを選択します。
- Java Pagesモードプロパティがある場合に、これらのプロパティからJavaクラス情報をTracerの出力に含めるには、「Expand Java Pages」を選択します。
このオプションを選択すると、処理が大幅に遅くなる可能性があります。
- アクティビティとそれらのステップのBeginイベントとEndイベントについてローカル変数のステータスをキャプチャするには、「Local Variables」を選択します。 アクティビティでローカル変数の値が設定されるたびに、Tracerによって出力行が作成されます。
値がJava nullのローカル変数については、Tracerの出力にローカル変数の値の文字列がnull – No Valueと表示されます。
- Tracerウィンドウで各行のクリップボード情報の量を制限することによる影響を抑えるには、「Abbreviate Events」を選択します。
- Java Pagesモードプロパティがある場合に、これらのプロパティからJavaクラス情報をTracerの出力に含めるには、「Expand Java Pages」を選択します。
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「Event types to trace」セクションで、Tracerで追跡するイベントのタイプを選択します。
- オプション:
イベントタイプを追加するには、「Event Type」フィールドにイベントのタイプを入力して、「Add」をクリックします。
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「Rulesets to trace」セクションで、トレース対象のルールセットを選択します。
- オプション:
追加のページをトレースするには、「Pages to trace」セクションの「Page name」フィールドにページ名を入力し、「Add」をクリックします。
Tracerのセッションが実行されている間はTracerで追加されたページが監視されます。Tracerでページが検出された場合、Tracerの出力からイベントを開くと、ページのコンテンツへのリンクが「Properties on Page」ウィンドウに表示されます。
補足: 複数のページを追加すると、Tracerの動作が遅くなる可能性があります。ページの追加オプションは、「General options」セクションで「Abbreviate Events」を選択した場合は使用できません。
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「User interface」セクションの「Max Trace Events to Display」フィールドに、出力に表示するトレースイベントの数を入力します。
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「OK」をクリックします。
- トレースするTracerイベント
次のイベントをトレース対象として「Tracer Settings」ダイアログボックスで選択できます。 選択すると、それらのイベントがTracer出力に含まれます。 イベントは、フローや宣言型ルールよりもアクティビティのデバッグに適しています。
- トレースするTracerイベントタイプ
トレースするイベントタイプを「Tracer Settings」ダイアログボックスで選択して、システムで発生する各種のイベントの進行状況をトレースできます。 イベントを発生させるルールの例として、フロー、宣言型ルール、デシジョンツリールールがあります。 また、サービスやデータベース操作に関連するイベントもトレースできます。
- トレース対象のルールセット
トレースするルールセットを「Tracer Settings」ダイアログボックスで選択できます。 ダイアログボックスには、ユーザーのアクセスグループやその他のソースに基づき、アクセスできるすべてのルールセットがルールセットリストと同じ順序で表示されます。
- Tracerイベントの出力の削減
「Abbreviate Events」オプションを使って、Tracerに送信されるクリップボード情報の量を減らせます。 出力の量を減らすと、トレース中の経過時間の統計が通常値(つまり、処理がトレースされていないときの値)に近くなるので、トレースされている要求元セッションのパフォーマンスが改善されます。
- Tracerで表示される行の数の設定
ネットワークとワークステーションの負荷を調整するため、Tracerウィンドウに表示される行の数を変更できます。 デフォルトで、Tracerには最新のトレース行が500件表示されます。 大きい値を設定できますが、その場合はワークステーションのメモリーが余分に必要になります。 Tracerの出力をXMLファイルとしてローカルシステムに保存するだけであれば、表示される行の数を0に設定し、ネットワークとワークステーションの負荷を減らせます。
- Tracerヘッダーのバッファサイズの調整
Tracerヘッダーのバッファサイズを調整して未処理イベントに関する制限値を増やせます。 デフォルトで、Tracerの動作中に未処理イベントについて最大50,000項目が保存されます。 バッファがこの制限値を超えると、Tracerの処理が終了します。
- 新しく作成したルールに関するトラブルシューティング
ルールやデータインスタンスに関する問題がある場合は、トラブルシューティングのヘルプとして次の情報を参照してください。