重複検索
重複ケース
ユーザーはシステムの別のケースと同じデータ値を持つケースを作成できます。 たとえば、2つの購入リクエストに、同じリクエスト日、アイテムのリスト、または同じ顧客名があることがあります。 このシナリオでは、データ値や一意の識別子の特定の組み合わせが一致する場合、新しいケースは重複している可能性があります。
たとえば、医療サービス アプリケーションは、外科手術の保険の適用範囲を承認するリクエストを処理します。 ユーザーは、膝関節置換手術を特定の外科医が3月18日に行うリクエストを入力します。 2日後に、患者の主治医が、その日に外科医が手術できないことを発見します。 プロバイダは、2月26日付で、同じ患者と手術の種類で新しいリクエストを送信します。 患者と手術の種類が既存のケースと一致するため、新しいリクエストが重複してしまう可能性があります。 外科手術のダブルブッキングを避けるため、ユーザーは新しいケースの重複に気付いた場合、重複を解決し、最初のケースの手術日を2月26日に変更する必要があります。
Search duplicate casesステップ
Pega Platform™は、重複ケースを特定して完了するために役立つプロセスを提供しています。 このプロセスは、Search duplicate casesステップとしてケースライフサイクルに実装されています。 ケースがこのステップに入ると、システムは基本条件と荷重条件を使用し、特定のプロパティ値と、システムにすでに存在するケースを比較します。
次の図の「+」アイコンをクリックすると、Pega Platform™がどのようにSearch duplicate casesステップを処理するかが分かります。
重複検索ステップ動作のカスタマイズ
ユーザーが現在のケースが重複していると判断した場合、ケースは解決され(Resolved-Duplicateステータス)、処理は終了します。 ユーザーが元のケースを開いて必要な更新を行えるように、処理をカスタマイズできます。
例
医療サービス アプリケーションの例では、患者の生年月日は基本条件です。外科医名、手術の種類、手術、手術日はそれぞれに25の荷重が付いた荷重条件であり、しきい値は50です。 生年月日、外科医名、手術の種類、手術が元のケースの値に一致し、荷重条件の合計値がしきい値の50を超える75であるため、システムは2月26日に入力されたケースを重複として表示します。 ユーザーは、2番目のリクエストを重複であると判断し、ケースを「Resolved-Duplicate」として完了します。 ユーザーは元のケースを続行して、手術日を更新できます。
次の図で「+」アイコンをクリックすると、重複ケースの分析が表示されます。
次の問題に答えて、理解度をチェックしましょう。