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エラー検出設定

コネクターは、顧客データや保険契約データなどのデータをデータページで外部システムから読み込むために使用されます。 コネクターがデータページによって呼び出されると、エラー検出によって統合エラーが特定され、対処されます。 各コネクターにはエラー処理のフローが含まれています。

データソースエラー

データページは要求に応じて読み込まれます。 データソースからデータを取得するときにエラーが発生する場合があります。

エラーの例には次のものがあります。

  • タイムアウト:ソースシステムまたはデータベースが停止しています
  • 無効なリクエスト:認証またはデータリクエストが無効です
  • システムエラー:読み込み中のエラーまたは外部システムでのエラーが発生しました

データページの読み込みに利用されるデータソースの種類によって、エラーの検出方法や処理方法が異なります。 データソースエラーは、データページの読み込みメカニズムの一部として処理されなければなりません。

データページによってコネクターが呼び出される場合のベストプラクティスは以下のとおりです。

  • すべてのデータページにエラー検出を追加する
  • 再利用可能なエラー処理データトランスフォームを呼び出すことによって、エラーを特定して対処する
補足: Pega Platform™は、再利用可能なエラー処理データトランスフォームとして、pxErrorHandlingTemplateというデータトランスフォーム用テンプレートを提供しています。 pxErrorHandlingTemplateデータトランスフォームはベースクラスにあります。

エラー処理ロジック

エラー処理ロジックの設計は、ビジネスニーズと発生するエラーの種類に基づいて行います。 設計に際しては、次の3つの状況を考慮する必要があります。 

  • ユーザーによるエラーの修正が可能な場合
  • ユーザーによるエラーの修正は可能でないが、処理を続行できる場合(たとえば、データがプロセスに必須ではない場合)
  • ユーザーによるエラーの修正が可能でなく、ケース処理を停止する必要がある場合

早期エラー検出

最適なユーザーエクスペリエンスを確保するには、プロセスのできるだけ早い段階でエラーを特定して、何が起こったのかと次に何をすべきかを説明した明確なユーザー向けエラーメッセージを表示します。 可能な限り、ケースを続行できない場合の代替プロセスフロー(サポート用のチャットを開くなど)を含めるか、エラー解決ケースが作成されたことを知らせる確認メールをユーザーに送信します。

Response Data Transform

データページのConnectorReport definition、およびLookup データソースオプションには、Response Data Transform(応答データトランスフォーム)が必要です。 データページにエラーメッセージが表示されているかどうかを確認するためのベストプラクティスとして、When 条件を使用して、エラーの有無を応答データトランスフォームで直接確認します。 エラーが存在する場合は、別のError handling Data Transform(エラー処理データトランスフォーム)を呼び出します。

エラーメッセージ

問題がある場合は、クリップボードにエラーメッセージが表示されます。 ユーザーによるエラーの修正が可能な場合は、修正方法を説明したユーザー向けエラーメッセージを表示します。

Response Data Transform Error Message

エラー処理フロー

エラー処理フロー機能は、データページやデータトランスフォームでは検出されないエラーを特定します。 Pega Platformは、別のメカニズムでエラーに対処できない場合に、エラー処理フローを自動的に呼び出します。 この機能は常に有効で、エラーを処理するためのプロセスを実行することができます。 通常、レガシーシステムの更新時など、コネクターの応答がすぐに必要でない場合に使用されます。

補足: 応答データトランスフォームでエラーが検出された場合は、エラー処理フローは実行されません。 

エラー処理フローは、コネクターのサービスタブで設定できます。 デフォルトで、コネクターは標準のConnectionProblem フローを使用します。 このフローはコピーやカスタマイズが可能です。 また、別のエラー処理フローを作成することもできます。

error-handling-flow


エラーが発生すると、元のフローの実行が一時停止します。 エラー処理フローにコントロールが引き継がれます。 リソースがリクエストに応答しない場合は、一時的なエラーにより処理ができなくなっている可能性があります。 一時的なエラーが発生した場合、コネクターは再試行され、「FlowProblems」と呼ばれるフローで処理が続行されます。

flowProblems

FlowProblems フローは、作業項目を問題フローのワークバスケットにルーティングするか、オペレーターに問題を通知します。

オペレーターは、以下の操作を行うことができます。

  • コネクターの再試行
  • コネクターを再試行せずにフローを再開する
  • 初期のフローを再始動する
  • エラー処理フローのキャンセル
補足: ベストプラクティスとして、エラーについてユーザーに通知し、可能であれば別のプロセスに再ルーティングすることで、何も起こらない画面の前でユーザーを待たせることのないようにします。 

エラー処理データトランスフォーム

エラー処理データトランスフォーム用のテンプレートには、標準のユーティリティ関数の呼び出しの例が含まれています。 データトランスフォームの設定を変更することで、より使いやすいエラーメッセージを表示するなど、エラー処理の操作をカスタマイズすることができます。

次の画像で「+」アイコンをクリックすると、エラー処理データトランスフォームテンプレートに関する詳細が表示されます。

データページから起動されたコネクターの再試行

返されたエラーが一時的なものであれば、コネクターを再試行するオプションをユーザーに提示します。 コネクターを再試行するには、以下の方法でデータページのリフレッシュ戦略を設定します。

  1. エラーメッセージがないときにtrueを返すWhen 条件を作成します。
  2. エラーメッセージがない場合にデータページが再読み込みされることのないよう、Do not reload whenを設定します。 
    no-reload
補足: 複数の永続性システムまたはステップが必要な場合は、エラー処理を慎重に計画してください。 このような状況でのエラー処理では、個々のトランザクションのいずれかでエラーが発生する可能性、すでに完了したトランザクションに対する補正アクション(ロールバックAPIなど)の実行可能状況、およびケースを続行できるかどうかとその方法を考慮する必要があります。

返されたエラーからの応答への対応

呼び出されたサービスから応答をすぐに返す必要がある場合は、ユーザー向けエラーメッセージを表示するだけでなく、ログファイルにエラーを書き込むことも必要です。 ログファイルに書き込まれたメッセージはエラーのトラブルシューティングに役立ちます。 たとえば、ログファイルを分析して、特定のエラーに関連するパターンを特定することができます。 ログメッセージには、エラーの原因を特定するために、コネクターのリクエストに関する詳細を含めてください。

ヒント: エラーログに書き込まれる情報の詳細については、「Errors in data sources」を参照してください。 エラーをログファイルに記録するだけでなく、エラーの詳細をメールでシステム管理者などに報告することも検討してください。

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。


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