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Pega Web Mashupのメリット

Pega Web Mashupにより、ビジネスユーザーが社内のポータルのホームページやクライアント向けウェブアプリなど、既に使用しているサイトやデバイスを通じてPega Platform™アプリケーションにアクセスできるようになります。マッシュアップを組み込むことで、別のアプリケーションやインターフェイスを作成し管理しなくても、複数のユーザーインターフェイスを統合することができます。

マッシュアップと代替手段

ビジネスニーズと組織のITインフラストラクチャによっては、マッシュアップは最高のビジネスのソリューションとなる場合があります。 App StudioのChannelsランディングページはローコードでウェブマッシュアップを作成できます。

しかし、Pega Web Mashupの代わりに、ウェブサービスAPIなどのJSON/RESTサービス上に構築された統合を使用することを検討する場合もあります。

補足: 多くの組織では、DevOpsチームがプロジェクトの準備フェーズに、エンドユーザー、デベロッパー、ビジネスアーキテクトの意見を取り入れながらさまざまな代替手段を試作する中で、Pegaアプリケーションのどの機能を使用するかを決定します。 Pega Express™準備フェーズの詳細については、「About the Prepare phase」を参照してください。

次の表では、Pega Web MashupとPega APIを使用したインターフェイスの違いを示しています。 この表を使用してどの製品がビジネスニーズに適しているか判断してください。

Pega Web Mashup  Pega API 
App Studioでマッシュアップコードを生成。 Dev Studioでインターフェイスを設定。
Pega Platformバージョン8.1以降で構築されたアプリケーションで使用可能。 古いバージョンのPega Platformも含め、すべてのアプリケーションで使用可能。
Theme Cosmosを使用して構築されたアプリケーションで使用可能。 UI Kitを使用して構築されたものも含め、すべてのアプリケーションで使用可能。

可能な操作:

  • 新しいケースを作成します。
  • データページを表示する。
  • Get next work機能。
  • 割り当てを開く。
  • ID、ハンドル、URLでケースを開く。

可能な操作(ウェブマッシュアップで可能な操作以外):

  • データページを照会する。
  • ストリーミングを構成し、プッシュ通知を設定する。
  • ユーザーを管理する(認証、パスワード、TLS/SSL)。
  • DevOpsにアクセスする(アプリケーション、ブランチ、マージ)。
  • システム管理にアクセスする(ノード、キャッシュ、ジョブスケジューラー、レポートなど)。
  • データプライバシーを管理する(クライアントのリクエスト、ユーザーの制限、メタデータ)。

APIで可能な操作の詳細は、「Pega API services」を参照してください。

デフォルトのadministrator ユーザーロールを持つユーザーが使用可能。 PegaRULES:PegaAPIユーザーロールへのセキュリティアクセスが必要。
既存のアプリケーションの拡張のため、テストとトラブルシューティングが削減される。 インターフェイスが正しく設定されていることを確認するために広範囲にわたるテストとトラブルシューティングが必要。
新しいリリースごとのPega Platformのアップデートを効率化し、リソースの割り当てを削減。 Pega Platformの新しいバージョンにアップデートする毎に、テストとコードの変更が必要。
補足: Pega Web Mashupの詳細については、「Pega web mashups for embedding Pega Platform UI in external web pages」を参照してください。 Pega API機能の詳細については、「Integrating with Pega APIs and services」を参照してください。 

複数のマッシュアップ

ビジネスで複数のマッシュアップが必要になる場合もあります。 たとえば、ある保険のウェブサイトでは、1つのマッシュアップで新規顧客が保険の見積もりをリクエストし、別のマッシュアップで既存顧客が新しい車両をアカウントに追加するなど、自動車保険ポリシーを管理しています。 それらの要件を満たすため、複数のマッシュアップを使用できます。

または、アプリケーションの設計上、システムによりウェブページ上のマッシュアップ間でデータをリアルタイムで渡すことが必要な場合もあります。 たとえば、顧客が1つのマッシュアップを使用してビジネスの住所を更新する場合、同じページ上のその他のマッシュアップでも住所の更新が必要になります。 

複数のマッシュアップを組み込む場合、次の対応が必要になります。 

  • 一意のマッシュアップ名を作成する。
  • 安全かつ一意のURLを指定する。
  • マッシュアップをさまざまなスレッドで実行する。
  • 同時ではなく順次にマッシュアップをロードする。
補足: 複数のマッシュアップの詳細については、「Best practices for using multiple mashups」を参照してください。

Pega Web Mashupのベストプラクティス

アプリケーションの問題を削減し、トラブルシューティングの時間を節約するため、次のベストプラクティスを考慮してください。

  • ウェブページに組み込んだウェブマッシュアップが、アプリケーションが使用するPega Platformソフトウェアバージョンと一致するようにする。
  • 使用するブラウザーでサポートされていないドキュメントタイプでマッシュアップをロードしないようにする。 たとえば、多くのブラウザーはXHTML Strictのドキュメントタイプをサポートしていません。
  • クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)設定を次のように構成する。
    • SameSite Cookieを有効にする。
    • マッシュアップスクリプトが組み込まれているドメインを追加する。
補足: CSRFトークンの詳細については、「Enabling and configuring Cross-Site Request Forgery settings」を参照してください。
  • マッシュアップチャネルに信頼できるURLなどの入力パラメーターを追加した上で、「Use encryption」スイッチをオンにすることで、暗号化を有効にする。

Mashup encryption
  • Pega Web APIでさらに高度なセキュリティを設定する。 たとえば、ホストページからカスタムパラメーターや動的パラメーターを渡すには、システムがウェブページにマッシュアップをロードする前に、次のpega.web.api.setAuthenticationParameters APIを使用します。
pega.web.api.setAuthenticationParameters API
補足: マッシュアップの詳細については、「Securing your application for mashup communication」を参照してください。

マッシュアップのプレビュー

App Studioからウェブマッシュアップを設定する他に、マッシュアップをPega Platformから直接プレビューすることもできます。 マッシュアップのプレビューにより、マッシュアップの実装を確認するためにインターフェイスを構築およびテストする必要がなくなるため、時間を節約できます。 App Studioのヘッダーで、「Preview」ボタンをクリックすると、以下の3つのオプションでマッシュアップの表示を確認できます。

  • スクリーン
  • タブレット
  • モバイルデバイス

チャネル名をクリックして、プレビューしたいチャンネルを選択します。

次の図で、「+」アイコンをクリックすると、モバイルアプリケーションについてのApp Studioでの「Preview」オプションの操作を詳しく確認できます。

マッシュアップのプレビューに加えて、マッシュアップコードを更新する毎に、マッシュアップのリロードが必要となります。 「Generate mashup code」をクリックすると、コードの変更が有効になります。 

補足: Pega Web Mashupを作成する際に使用できるオプションとパラメーターの詳細については、「Creating a mashup」を参照してください。

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。


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