Skip to main content

Pegaビジネスアーキテクトの役割

Pegaビジネスアーキテクト(BA)は、クライアント組織のビジネス要件を満たし、戦略的目標を達成し、顧客満足度を高めるために、綿密に設計され、導入しやすいPega Platform™アプリケーションを開発する重要な存在です。

補足: このビジネスアーキテクトのミッション全体を通じて、「クライアント」、「組織」、「クライアント組織」という用語は、Pegaアプリケーションを導入してワークフローを変革している企業を指します。 「顧客」という用語は、ワークフローの変革を行っている企業の顧客を指します。

Pega BAは、クライアント組織のステークホルダーと連携して業務を行います。 ビジネスアーキテクトは、橋渡し役となり、クライアント組織とPegaを結び付け、どちらか一方だけでは達成できないようなソフトウェアを協力して開発できるようにします。 クライアント組織とそのビジネスのニーズと要件を理解し、支援すると 同時に、Pega Platformの革新的な機能を理解し、Pegaチームのソフトウェア開発機能と再設計されたビジネスプロセスを支援します。  

このトピックでは、BAがクライアント組織とPegaのプロジェクトチームメンバーとの間に築くパートナーシップについて確認するとともに、プロジェクト中にPega BAが担う一般的な責任について説明します。 

ステークホルダーとの連携

ビジネスアーキテクトは、クライアント組織とPegaの両方のステークホルダーと連携します。 Pegaプロジェクトでは、この2つのグループのステークホルダーがビジネスチームとITチームとして混在します。 ビジネスチームのメンバーは、ビジネスプロセスと、組織のニーズ・要件を理解しています。 ITチームのメンバーは、ソフトウェア開発の経験があり、Pega Platformの変革に役立つ機能を理解しています。

次の画像で「+」アイコンをクリックすると、ビジネスとIT両方のチームメンバーとして、両者が混在する中で仕事を進める方法を確認できます。

BAは、プロジェクト全体を通じて、ビジネスチームやITチームのステークホルダーと連携し、以下の責任を担います。

分析

ソリューションを設定する前に、クライアント組織、ビジネスプロセス、ビジネス要件、顧客、戦略的成果に関する情報を収集し、すべての問題を完全に把握するようにします。 分析の一環として、ビジネスチームと協力して以下の作業を行います。 

  • ビジネスプロセスの重要なステージとステップ、およびプロセスのプライマリーユーザー(組織の内外)を理解する
  • 既存のビジネスプロセスにおける問題、ギャップ、ボトルネック、手作業による回避策を特定する
  • 既存プロセスの問題の根本原因を理解する
  • プロセス間で共通する機能領域を特定する

ビジネスアーキテクトとしての重要な目標は、現在のプロセスで変更すべき点と、現在の問題がビジネスの成果に与えている影響を特定することです。 

プロセス設計

分析中に収集した情報を評価して、Pega Platformの標準機能を使用してワークフローを再設計することで、ワークフローを変革できます。  

  • プロセスの不要なステップを削除する。
  • ワークフローを再編成し、ステージとステップの順序を簡素化することで、プロセスを理解しやすく、運用しやすくする。
  • 反復作業を自動化し、プロセスを効率化する。
  • 適切なユーザーに作業をインテリジェントに割り当てることで、チームメンバー間の不要な引き継ぎを減らし、最も緊急度の高い作業に適切に注力できるようする。
  • チームメンバーと外部顧客の連携を改善し、ステークホルダーに最新情報を提供し、作業の最新の進捗状況を常に把握する。
  • ユーザーの現在のアクティビティに関連する情報とデータを統合し、複数の別のシステムから必要なデータを収集する際にかかっていた余分な時間を削減することで、迅速、正確、効果的に作業を完了する。

ビジネスアーキテクトとしての重要な目標は、新しいプロセス設計がビジネス目標を満たし、プロセスのエンドユーザーのワークフローを簡素化することです。 

調整

Pega Platformのワークフローモデリング機能を使用して、ビジネスチームとの担当者とPegaデベロッパーの両方と緊密に連携し、Pegaソリューションの設計、構築、テストに協力します。 BAの職務は以下のとおりです。  

  • 新しいプロセス設計のレビューを行い、ビジネスニーズと成果との整合性を確認する
  • App Studioを使用して、Pegaの標準機能を使用してワークフローを設計した結果、エンドユーザーのエクスペリエンスが改善したことを実証する
  • 技術チームと協力して、ビジネスニーズと必須要件を理解できるようにする

ビジネスアーキテクトとしての重要な目標は、ビジネスチームがソリューションの設計を理解し、ソリューションをビジネス目標に沿ったものにするための適切なガイダンスとフィードバックを提供できるようにすることです。 同時に、Pegaデベロッパーがビジネスニーズを非常によく理解し、そのニーズを満たすためにPegaの技術的機能の最大限に活用する方法を適切にアドバイスできるようにすることも目指します。  

教育

デリバリーのベストプラクティスについてビジネスチームのステークホルダーを教育しながら、Pegaアプリケーションの標準機能に関するアドバイスを提供し、指導します。 これらの標準機能の価値と、それらの機能を使用してビジネスプロセスを改善する方法を説明することで、ビジネスチームをサポートします。

  • 現在の仕事の進め方ではなく、成果を達成するには何を実行すべきかに焦点を当てる
  • Pegaにおける優れた簡素化と最適化を理解する
  • Pegaエコシステム全体で再利用できるプロセスを設計する

ビジネスアーキテクトとしての目標は、プロジェクト全体でこの教育を継続し、ビジネスステークホルダーがPegaソフトウェアの機能を使用して作業方法を変更し、ビジネス価値を達成し、Pegaアプリケーションから利益を実現できるようにすることです。  

パートナーシップの実例

以下のシナリオについて考えてみてください。

サラ・ハンは、Pega BAとして、Pega Platformで構築された既存の苦情管理プロジェクトに携わっています。 

プロジェクトリーダーはサラに、企業が顧客の懸念をすばやく効率的に解決できるよう、苦情管理プロセスを見直すように依頼しました。 顧客満足度の向上に必要な成果について、ビジネスのチームメンバーの意見を聞くときには、企業に影響を与える主要な問題(問題点、プロセスの変化、望ましい成果)を理解しようと努めています。 ビジネスニーズとPega Platformテクノロジーの両方に関する知識を活用して、サラは次のことを行っています。 

  • ビジネスチームのステークホルダーに、ビジネスルールを使用して適切なユーザーに作業を自動ルーティングする機能、承認リクエストの通知をメールやモバイルで自動配信する機能など、Pega Platformの標準機能について教育する。 サラは、これらの機能により、苦情解決までの時間が短縮され、顧客満足度が向上し、結果としてビジネス価値が向上すると説明しています。 

  • ビジネスチームの担当者と連携して、既存のワークフローを再設計し、ITチームと連携してPega Platformの標準機能を設定し、苦情チームが手作業で行っているタスクを自動化および簡素化する。 サラはまた、ビジネスチームが自動化されたスキルベースの作業割り当てやサービスレベルアグリーメントのロジックと通知を導入し、問題解決の高速化、顧客満足度の向上、ビジネス目標との整合性を達成できるよう支援しています。 

ビジネスアーキテクトの一般的な責任

プロジェクトチームの構成は、プロジェクトの規模や複雑性、参加するPegaビジネスアーキテクトの人数や経験など、さまざまな要因によってプロジェクトごとに異なります。 大規模プロジェクトでは、複数のBAがチームとして連携し、作業を分担します。 小規模プロジェクトでは、BAが1人でも十分という場合もあります。  

Pega BAには、上記の詳細な責任の他にも、分析、プロセス設計、調整、教育など、規模にかかわらず、すべてのプロジェクトに共通する責任があります。 このような一般的な責任の例として、以下のようなものがあります。 

  • ビジネスプロセスの変革をサポートする要件を収集する会議を進行する。 ステークホルダーや対象分野のエキスパート(SME)との集中したミーティングを企画および進行し、クライアント組織と顧客の両方のニーズを満たすビジネスプロセスと要件を収集して文書化します、 これらの会議では、Pega Platformの標準機能がビジネス要件をどのように満たすかを説明することで、ステークホルダーの理解を促します。 

  • ビジネス要件を特定し文書化する。 Directly Capture Objectives(DCO)の手順、Agile Studio、およびPega Platformで利用できるその他のスクラムプロジェクト管理プロセスやツールを使用して、要件をユーザーストーリーとして文書化します。 Pegaデベロッパーは、ユーザーストーリーを使用して、Pegaの強みと機能を最大限に活用してビジネス要件に対応できるようにアプリケーションを設定します。

補足: Directly Capture Objectives(DCO)の詳細については、「Directly Capture Objectives」を参照してください。 要件の文書化に役立つツールの詳細については、「Pega Expressツールキット」を参照してください。
  • Pega PlatformのApp Studioを使用して、新しいビジネスプロセスワークフローでPega Platformの標準機能をデモンストレーションする。 App Studioを使用して、Pega Platformの標準機能がビジネス要件にどのように対応するかをデモンストレーションします。 App Studioでワークフローを可視化することで、Pegaアプリケーションのステークホルダーと認識を一致させることができます。

  • Pegaのベストプラクティスを推進する。 Pegaは長年の導入実績を通じて、組織構造、ユーザーストーリー、バックログの作成、ガバナンス、テストなど、プロジェクト全体のベストプラクティスを開発してきました。 アプリケーションの設計とデリバリーのプロセスを通じて、これらのベストプラクティスに従って指導しましょう。

プロジェクトによっては、ビジネスアーキテクトは、リスク管理、ガバナンス、ユーザーインターフェイスの開発、レポート、標準設定、ステークホルダー分析、プロジェクトのスコープとサイジング、テスト、本番稼働のサポートに関する責任を負う場合もあります。 プロジェクトではより上級のBAがこれらの任務を担当する可能性が高いものの、すべてのBAにとって、これらの追加タスクについて学ぶ機会を活用することが重要です。

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。


このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。

If you are having problems with your training, please review the Pega Academy Support FAQs.

このコンテンツは役に立ちましたか?

このコンテンツは 100% のユーザーにとって役に立ちました。

改善できるところはありますか?

We'd prefer it if you saw us at our best.

Pega Academy has detected you are using a browser which may prevent you from experiencing the site as intended. To improve your experience, please update your browser.

Close Deprecation Notice