テストカバレッジ

テストの自動化に関する業界のベストプラクティスを理想的なテストピラミッドとしてグラフィック表示しています。 ピラミッドの最下部にある単体テストなどのテストタイプは、実行コストが最も低く、維持管理が最も容易であり、実行時間が最も短く、一般的にはテストスイートで最も多くの数を占めます。 ピラミッドの最上部にあるシナリオテストなどのテストタイプは、実行コストが最も高く、維持管理が最も困難であり、実行時間が最も長く、テストスイートに占める数が最も少なくなります。 ピラミッドの上方に行くほど、全体コストが高くなります。

テストカバレッジツールでは、アプリケーションのさまざまなテストスイートの対象とするルールの数を決定します。 アンカバードルールとは、Pega Platformのテストではテストされないルールのことをいいます。 このツールでは、アプリケーションのルールの数と、テスト対象のルールと対象外のルールを示すテストカバレッジレポートが提供されます。 このデータを活用することで、テストカバレッジの変化を分析し、テストが必要なルールについて確認できます。 

テストカバレッジレポートは、2種類作成できます。

• ユーザーレベルテストカバレッジレポートでは、現在組み込まれているアプリケーションのテストで対象となる、あるいは対象外となる実行可能ルールが識別されます。
• アプリケーションレベルカバレッジレポートには、複数のユーザーによるテストカバレッジ結果が含まれます。

どちらのレポートでも、現在組み込まれているアプリケーションの実行可能ルールがテスト対象となるか、あるいは対象外となるかが識別されますが、アプリケーションレベルカバレッジレポートのみ、複数のユーザーによる結果が含まれます。 

次の画像で、「+」アイコンをクリックすると、テストカバレッジレポートを表示できます。 

テストカバレッジセッションを開始するには、最初にどのアプリケーションのテストカバレッジを測定するかをシステムに伝える必要があります。 Dev StudioのApplication Quality SettingsページでConfigure > Application > Quality > Settingsをクリックすると、現在のアプリケーションに反映されることを確認できます。 テスト済みのアプリケーションは、同じアプリケーションで個別に構築することも、積み重ねて構築することもできます。 

ユーザーロール要件

テストカバレッジセッションは特定のユーザーと関連付けられるため、テストカバレッジセッションを開始する前に、以下のような特定の構成要件を満たす必要があります。

• ユーザーがテストスイートを実行するには、ロール SysAdm4が必要です。
• 「SysAdm4」または「User4」のいずれかのロールを持つユーザーのみが、テストカバレッジ用のデータを提供できます。 たとえば、「SysAdm4」または「User4」のロールを持たない別のユーザーがテストを実行しても、ルールテストカバレッジにカウントされません。
• 「pzStartOrStopMasterAppRuleCoverage」権限を持つユーザーのみが、アプリケーションレベルのカバレッジを開始できます。

アプリケーションレベルのテストカバレッジセッションが実行されている場合、SysAdm4またはUser4のロールを持つ複数のユーザーがテストを実行し、カバレッジレポートの作成に参加できます。 複数のユーザーがテストカバレッジに参加するため、システムでは各テストインスタンスが個別のテストレポートとして記録されます。 データを統合するには、複数のアプリケーションレベルのテストカバレッジレポートをマージして、1つの統合テストカバレッジレポートを生成できます。 

アプリケーションレベルのテストレポートをマージするには、「Configure > Application > Quality> Test Coverage 」をクリックして Dev Studioのテストカバレッジページに移動します。 「Coverage history 」セクションで、レポートのタイトル、日付、カバレッジ統計を確認し、「Merge reports 」をクリックしてテストを統合します。

次の問題に答えて、理解度をチェックしましょう。