アダプターの概要
アダプターの概要
Pega Robot Studio™はアダプターを使用してシステムと統合および連携します。 各アプリケーションが切り離されていると、アプリケーション間のやり取りが難しくなります。 連携させるアプリケーションをアダプターを使って統合することで、ワークフローを改善できます。
企業はカスタムAPIを作成してアプリケーション間でやり取りすることもできますが、カスタムAPIの保守には時間を要し、アプリケーションがアップデートされると保守が困難となります。 Pega Robot Studioの特別なアダプターを使用すれば、デベロッパーはカスタムAPIを必要とすることなく、ワークフローにアクセスできます。また、Pega Platform™がアプリケーション間のやり取りや統合に対応できない場合も、ワークフローへのアクセスが可能です。
Pega Robot Studioは、Windowsアプリケーション、ウェブアプリケーション、エミュレーターアプリケーションなど、さまざまな種類のアプリケーションとの統合を実現します。 Pega Robot Studioはさまざまなアプリケーション向けに特別なアダプターを提供し、デベロッパーがアプリケーションにアクセスしてワークフロープロセスを支援することを可能にします。
アダプターとは、アプリケーションのデータをカプセル化して、そのアプリケーションの動作をオートメーションで監視および変更できるようにするクラスです。 アダプターには、オートメーション用のエンタープライズアプリケーションを起動、監視、公開するアクセス可能なプロパティ、メソッド、イベントがあります。 Pega Robot Studioでは、対象アプリケーションの再コンパイルや変更は必要ありません。
一般的なアダプター
一般的なアダプターには、Windows、ウェブ、ユニバーサルウェブ用のアダプターがあります。 アダプターにはいくつかの共通のプロパティがある一方、デベロッパーがユーザーとアプリケーションのインタラクションを模倣できるようにする固有のプロパティがあります。 これらの設定は、他のソリューション(API、ワークフロー変更など)では容易かつ迅速に実現できない、強力なオプションをPega Robot Studioにもたらします。
例:
アダプタータイプ | アプリケーション |
---|---|
Windows | Windowsアプリケーション(Javaアプリケーション、SAP GUIを含む) |
Web | Internet Explorer上で動作するウェブベースのアプリケーション |
ユニバーサルウェブ | Google ChromeとMozilla Firefoxを使用するウェブベースのアプリケーション |
テキストアダプター | エミュレーターを通してアクセスするホストベースのアプリケーションまたはメインフレームアプリケーション |
アプリケーションに基づいてどのアダプターを使用するかを決定する際には、アプリケーションにアクセスする環境のタイプ(トレーニング、テスト、本番環境など)を考慮する必要があります。 アクセスする環境を理解することにより、デベロッパーはアダプターの設定に必要な情報を得ることができます。 アダプターの設定とプロパティは、プロジェクトドキュメントの開発要件と運用要件に従います。
このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。
- アダプター v1