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ビジネスインサイトを実現するデザイン

ビジネスインサイト ニーズの特定

インサイトを得るために、アプリケーションのデータをどのようにレビューおよび分析するかを特定して判断することが重要です。 このニーズに基づいて、レポート、ランディングページ、ダッシュボード ウィジェットの作成が促進され、場合によっては他のデータストアへのフィードも促進されます。 ビジネスインサイト ニーズは、データモデルやデータテーブルのデザインにも影響します。

ビジネスインサイト ニーズの検討

チームと連携して、アプリケーションに関するビジネスインサイト ニーズを調査して特定します。 ビジネスインサイト ニーズの初期評価をプロジェクトの早期の段階で行うことで、デザイン作業に必要な情報が得られます。 また、この評価は、必要なアイテムについて製品バックログを検証し、更新する上でも役立ちます。 

以下のビジネスインサイトに関する会話の例を見て、初期評価の練習をしてみましょう。 この評価の例では、中小企業向けローンの申し込みを受け付け、処理を行うローン アプリケーションについて説明しています。 

質問例 ローン処理アプリケーションに関するやり取りの例
目的とするビジネス成果と照らし合わせて実際の結果を追跡するには、どのような情報が必要ですか。

目的とするビジネス成果の1つが、アプリケーションを使用することで、ローン申し込みの承認または却下という意思決定の90%以上を自動化することです。

  • 自動的に承認または却下されたローン申し込みの総数、申し込まれたローンの種類、および一定期間内に承認または却下されたローンの割合を把握する必要があります。 たとえば、特定の週に、高クレジットスコアの低金利のローンについて25の意思決定が行われ、このうち20%が自動的に却下されたとします。
  • 申し込みの確認が手動で行われた理由を把握する必要があります。
対処が必要となる、大幅な情報ギャップが現在存在していますか。  

会社では、申し込みを手動で確認する場合は、申し込みの放棄率が高いと考えています。 ただし、現在のシステムではこの情報は追跡されていません。

  • 手動で確認された申し込みの放棄率を把握する必要があります。
  • 申し込みが手動で確認された理由を把握する必要があります。
既存のレポートで、継続する必要がある重要なレポートがありますか。

既存のレポートでは、各週のローン数、各申し込みの金額、および各受諾の金額に焦点を当てています。

  • 財務管理のために、この情報を引き続き提供する必要があります。
  • この情報を、現在の週次レポートではなく、日次かリアルタイムで提供する必要があります。
アプリケーションで、追跡および確認が必要となる主要な意思決定がりますか。

申し込みの承認および却下に関する手動の意思決定を、追跡および確認する必要があります。

  • 申し込みが手動で確認された理由を把握する必要があります。
  • 承認された申し込みと却下された申し込みについて、それぞれの割合と数を把握する必要があります。
  • 手動の意思決定に対応する理由を把握する必要があります。
  • 意思決定に要した時間を把握する必要があります。
アプリケーションで、追跡および確認が必要となる主要な作業があるかどうか。

主要な作業は、プロセスの主要なステージと連携しています。

  • 申し込みの数を把握する必要があります。
  • 必要なローン詳細情報が含まれている申し込みの数を把握する必要があります。
  • オープンオファーの申し込みの数を把握する必要があります。
  • オファーを受諾した申し込みの数を把握する必要があります。
この情報にアクセスする必要があるのは誰ですか。

中小企業向け融資に対応している製品管理チームが、この情報にアクセスする必要があります。

  • ディレクターとマネージャーが構造化レポートを確認し、必要に応じてアナリストに詳細な分析を要求します。
  • 製品アナリストが構造化レポートを確認できるだけでなく、データにアクセスして詳細な分析や調査を行えるようにする必要があります。
    ヒント: ステークホルダーとチームメンバーが既存のレポートを厳密に評価し、不要なレポートを除外する必要があります。

アプローチの概要の確立

ビジネスインサイト ニーズを満たすためのアプローチに、チームが同意します。 このアプローチに基づいて、チームは初期デザインを行い、アプリケーションを拡張します。 チームと共同で作業し、将来に対応する実用的なアプローチを開発します。 エンドユーザーやステークホルダーを交えた「発表会」セッションを行うことを検討しましょう。これにより、チームに可能性を与え、現在使用しているアプローチと他の可能性のあるアプローチを把握できるようにします。

ビジネスインサイトに関する以下の例を確認して、ビジネスニーズを満たすアプローチを確立できるように実践します。 このアプローチ例では、中小企業向けローンの申し込みを受け付け、処理するローン アプリケーションを取り上げています。

質問例 ローン処理アプリケーションに関するやり取りの例
どのようなレポートがアプリケーションで直接実行されていますか。

中小企業向け融資チームでは、個別のデータウェアハウスを使用しておらず、Microsoft Excel以外にはビジネス インテリジェンス ツールの専門知識もありません。

  • 大部分のレポートがアプリケーションで直接実行されています。
  • 製品アナリストは、必要に応じて、アプリケーションのレポート機能を補うためにExcelを使用しています。
どのようなレポートが他のツールで実行されているのか。

製品アナリストはMicrosoft Excelを多用しており、多くの場合、Excelで分析ツールを作成して、現在のアプリケーション機能では対応できないデータ分析ニーズに対応しています。

  • 製品アナリストは、必要に応じて、アプリケーションのレポート機能を補うためにExcelを使用しています。
データを他のツールにエクスポートする必要はありますか。

以前の打ち合わせに基づいて、Microsoft Excelにエクスポートできるようにする必要があります。 会社では、データレイク構築の初期段階にありますが、データレイクの状況を把握するにはまだ早すぎます。 

  • Microsoft Excelにエクスポートできるようにすることが必要です。
  • このアプリケーションのデータは、将来的にデータレイクのソースデータになると考えられます。
ユーザーは独自のレポートを編集および作成できる必要がありますか。

製品アナリストは、仕事の一環としてレポートの作成や編集を行うことが期待されています。 マネージャーとディレクターは、既存の構造化レポートの使用を期待しています。 マネージャーとディレクターは、条件を選択したいと考えていますが、レポートの編集や作成を行うことは望んでいません。

  • 製品アナリストが独自のレポートを編集および作成できる必要があります。
  • すべてのユーザーが、構造化レポートのパラメータを編集することを期待しています。
リアルタイムのレポートのニーズにどのように対応していますか。 アプリケーション内で利用できるすべてのレポートは、リアルタイムか、ほぼリアルタイムであることが期待されています。
履歴分析のニーズにどのように対応していますか。

製品アナリストは傾向と予測を示すため、リクエストデータの12か月のローリングビューを使用しています。 経理部門の財務アナリストは、5年分に相当するデータを使用して分析を行っています。 ただし、財務アナリストは現在、分析に融資システム オブ レコードを使用しており、今後も引き続きこの融資システム オブ レコードを使用します。   

  • システムデザインとデータ保持ポリシーにより、少なくとも12か月間のデータがレポート用に常に使用できる必要があります。
パフォーマンスの観点で、広範なレポートにどのように対応していますか。

エンドユーザーにとって、ローン処理アプリケーションの速度は重要です。 アプリケーションの実行に時間がかかると、たとえそれが数分であっても、申請者はすぐに断念して、代わりに別の金融機関を試します。

  • アプリケーション データベースのクローンがレポート専用に保持されています。 アナリストは、ローン申し込みを行うエンドユーザーに対して、アプリケーションの速度が低下するリスクがないようにする必要があります。

次の問題に答えて、理解度をチェックしましょう。


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