マッチルールの概要
マッチルールの概要
アプリケーションが新しいユーザーインターフェイスを実行するたびに、基盤となるプログラムはインターフェイスをレンダリングし直します。 アプリケーションインターフェイス要素(ラベル、ボタン、リスト)のタイプや位置などの特性は同じままであるため、ユーザーにはインターフェイスは同じように表示されます。 しかし、技術的な観点から見ると、アプリケーションインターフェイス要素はアプリケーションのインスタンスごとに異なります。
アプリケーションを自動化するには、デベロッパーはユーザーと同じように、複数のアプリケーションインスタンスにわたってアプリケーションインターフェイス要素を識別する必要があります。 さらにデベロッパーは、要素を識別するために使用される不変の永続的データと、無視すべき可変の一時データを区別する必要があります。
Pega Robot Studio™は高度なマッチングシステムを提供します。このマッチングシステムは、必要な永続的データをキャプチャするルールの組み合わせを使用して、アプリケーションの複数インスタンス間でアプリケーションインターフェイス要素を一意に識別します。 デベロッパーは、これらのルールを追加、削除、変更してマッチング動作をカスタマイズできます。
ランタイム時に、アプリケーションが実行され、アプリケーション内のターゲットがユーザーインターフェイス上に表示されたり、削除されたりすると、Pega Robot Studioは、インテロゲーションしたコントロールのマッチルールを動的に適用します。 ターゲットが現在表示されていない場合には、そのターゲットのマッチルールは失敗します。
ターゲットが表示される際に、Pega Robot Studioはターゲットのプロパティを使用して、Pega Robot Studio内の対応するコントロールに関連付けられているマッチルールと比較します。 ランタイム時に、ターゲットのプロパティがコントロールのマッチルールの要件を満たしている場合、ターゲットがマッチし、コントロールをプロジェクトオートメーションに使用できるようになります。
コントロールは階層内に存在するため、コントロールがマッチングに失敗すると、関連付けられているすべての子コントロールのマッチングも失敗します。 Pega Robot Studioはルールを最も効率的な方法で適用するため、マッチングプロセスが迅速に行われ、ランタイムがアプリケーションのパフォーマンスを維持できます。
このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。
- マッチルール v1