Pega Expressについて

Pega Express™は、デザインにフォーカスした導入手法です。Pegaのローコードエクスペリエンス、ベストプラクティス、スクラム開発方式を活用して、クライアントに有意義なビジネス成果をすばやく実現します。 Pegaではデザイン思考の手法を用いて、カスタマージャーニーをマイクロジャーニー（Microjourneys™）と呼ばれる管理しやすい小さなピースに分割します。

「Pegaを活用したシンプルなデリバリー」コースでは、Pegaのジャーニー中心のデリバリーアプローチについて学習します。このアプローチはスクラムフレームワークに基づいていますが、Pegaのベストプラクティスが盛り込まれています。

このコースでは、小規模なプロジェクトを始めるための基礎を提供し、ソリューションの規模が拡大したときに用いる高度なトピックも取り上げます。Pegaの手法は、シンプルで迅速な、反復可能な方法でビジネス上の成果を出すことにフォーカスしています。  

このコースを修了すると、以下のことを習得できます。

• プロジェクトまたはイニシアチブにPegaのデリバリー手法を適用する
• Pegaのベストプラクティスとローコードアプローチを用いてデリバリーをすばやく行う
• Microjourney™（マイクロジャーニー）として捉えた価値の高い現実的なスコープにフォーカスする
• Pegaアプリケーションをすばやく構築するために必要な情報（3つの柱）を説明する
• デザイン思考を適用して、すばらしい顧客体験を形作る

各モジュールでは、この手法を支えているPegaのベストプラクティス、ツール、テクニックについて全般的な概要を紹介した後に、詳細に説明します。また、Pega CommunityとPega Academyにある詳細情報へのリンクも提供します。

「Pegaを活用したシンプルなデリバリー」コースでは、次のことを行います。

• 背景情報を説明する
• Minimum Lovable Productというスコープを特定する方法を説明する
• アプリケーションを構築するために必要な3つの柱を収集する
• 受講者がデザイン思考的作業を含む、プロジェクトの準備フェーズを行えるようにし、効果的なバックログを作成できるようにする
• 受講者がPegaの構成とテストに関するベストプラクティスを習得して本番稼動を成功させるようにする

内容を理解していることを確認するために、理解度チェックとモジュールテストが利用できます。

最後のモジュールでは、学習したすべての内容を総合してまとめます。内容を理解していることを確認するために、短い理解度チェックがあります。

Pegaの手法はこのシンプルな図に要約され、4つの段階に分かれています。このコースで学習するベストプラクティスはすべて、これらの1つ以上のフェーズに沿ったものとなっています。

最初のフェーズは「発見」です。ここでは優先度の高いマイクロジャーニーを特定します。マイクロジャーニーのうち、優先度の高い問題に対処でき、発生頻度が高く、すぐに実装できるものを選択します。そうすることで、目に見える成果を迅速に達成でき、Pegaで実現できることに期待を持ってもらえます。

アプリケーションのサイジングと構築を成功させるために必要な情報（3つの柱）を多く収集し、プロジェクトを開始できる準備が整ったことを確認します。

その後、準備フェーズになってから、チーム全体でプロジェクトキックオフミーティングを実施してプロジェクトのデリバリー方法を策定し、プロジェクトが正式に開始します。チームは、顧客のマイクロジャーニーをさらに掘り下げて適切なまとまりに分割し、最終的に、開発フェーズのインプットとなるユーザーストーリーを作成します。

最初の開発スプリントに向けたこのすべての準備作業と合わせて、プロジェクトの成功と健全性をモニタリングするためのガバナンス体制を徐々に確立します。

開発は、構成とテストの作業を行うフェーズです。Pegaの手法はアジャイルであるため、開発とテストはスプリントという短期間の集中的な作業で行い、次のテスト環境に定期的にデプロイされます。このアプローチによって定期的にデリバリーして、早い段階で顧客から内容の濃いフィードバックを得ることができるため、適切なソリューションを構築していることを確認できます。

最後のフェーズは導入です。ここでは、担当者のトレーニングなど従来の稼動準備活動を行い、本番稼動を開始する準備が整ったことを確認してから、システムのパフォーマンスをモニタリングします。導入フェーズの中で、次回の「準備」、「開発」、「導入」のイテレーションを構成する次のジャーニーについて考察し、このサイクルをまた最初から始められるようにします。

詳しくは、Pega Communityをご覧ください。

Pegaはアジャイルなアプローチに準拠しています。従来のソフトウェア開発モデルでは、スコープを定義してから、その結果としてプロジェクト期間が導き出されていました。アジャイルによってこのパラダイムが覆されます。アジャイルでは、価値が早期に実現されるように各リリースの期間を固定で設定して、その期間内に合うように開発する機能の優先順位を付けます。  このアプローチによって、最も重要な機能を最初に開発し、その期間中ずっとテストを実施して、顧客から貴重なフィードバックを受けられます。

Pegaがこの手法を設けているのは、簡潔に言えば次の理由からです。

• Pegaはイニシアチブの規模にかかわらず、すばやく確実にデリバリーできる
• この手法は習得が簡単で、繰り返すのも簡単である

Pegaを利用すると、デリバリーで有利なスタートを切れる機会がたくさんあります。

たとえば、プロジェクトの規模を決定する前に、App Studioを使用してすぐに構成の結果を提供できます。App Studioはビジネスユーザーにも使いやすく、すばやく簡単に習得できる、ロールベースのオーサリング環境です。App Studioでアプリケーション開発がスピードアップして生産性が向上するため、ソリューションをすばやく構成して、すぐに結果を示せます。

Pegaは戦略的アプリケーションも提供しています。一般的なビジネス成果に合わせてすぐに使える、高度なout-of-the-boxソリューションを提供しており、デリバリーの複雑さを軽減して、無駄なく正確に見積もれるようになっています。

Pegaのデリバリーアプローチは規模を拡大できるようにデザインされているため、次のことを実現できます。

• より複雑なマイクロジャーニーに至るまで、数週間のうちに達成できる迅速なデリバリーをサポートする
• Pegaの幅広い製品とソリューションにわたってデリバリーを成功させる 
• 小規模から大規模なクライアントまで、またパートナーも同様に、簡単に導入して繰り返せる基盤を構築する
   

コースを楽しみ、学んだことを自分のプロジェクトに応用して、迅速なデリバリーとビジネス成果を達成できるようになりましょう。

次の問題に答えて、理解度をチェックしましょう。